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こころの病気のはなし > 専門編 > 統合失調感情障害,うつ病型

統合失調感情障害,うつ病型

F25.1 統合失調感情障害,うつ病型 Schizoaffective disorder,depressive

 

疾患の具体例

25歳女性。結婚と同時に仕事をやめ、主婦として平穏に暮らしていました。ところが、ある時から家族が帰宅しても家の灯りが点いておらず、女性が沈うつの表情を浮かべていることが多くなりました。女性は「幼稚園のママ友が、みんなで私をのけ者にする」と言います。しかし、そうした事実はありません。そのうち「ママ友が笑って跡をつけてくる」とおびえて過ごすようになりました。女性は夜も眠れず、自ら命を絶ちたい思いを強くしています。家族が留守にしているうちに自殺未遂を図り、病院に救急搬送されました。医師からは「統合失調感情障害,うつ病型」と診断されました。

 

症 状

統合失調症状とうつ病の症状が、顕著に現れる障害です。 統合失調症状の典型的な症状は、「自分の考えが誰かに漏れ伝わっている」「何者かが自分を支配しようとしている」などといった妄想です。自分はなにも疑われるようなことをしていないのに、スパイされたり、狙われたりしていると信じ込んでいることもあります。単に悪口を言われているだけでなく、仲間同士で自分を殺そうと計画する声が聞こえる幻聴も生じ得ます。

一方のうつ病の症状は、気分の抑うつや不眠、活力の低下、食欲あるいは体重の減少などが典型的なパターンです。いつもは興味のあったこともどうでもよくなり、常に自分を責め、絶望感に苦しみます。自殺観念を持つ人もいます。

 

予 後

この障害の患者は、「統合失調感情障害,うつ病型」ほど突飛な行動に出ることがなく、周囲を不安にさせるものではありません。しかし、より長期化したり、予後が悪かったりする傾向があります。ほとんどの場合は完全寛解に至りますが、中には統合失調症性の後遺症が残る人もいます。

 

診断基準:ICD-10

少なくとも2つの特徴的なうつ病症状、あるいは、うつ病エピソード(F32)にあげられるような行動異常を伴う、顕著なうつ病が存在していなければならない。同一エピソード中に、少なくとも1つ、できれば2つの典型的な統合失調症状[統合失調症(F20.-)のガイドライン(a)〜(d)に特定されるようなもの]が、明らかに存在しなければならない。

このカテゴリーは単一エピソードのうつ病型統合失調感情障害、あるいは大多数のエピソードがうつ病型である反復性の障害の両方に使用すべきである。

 

診断基準:DSM-5

記載なし

 

※参考文献

『ICD-10 精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)』(医学書院)

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