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こころのはなし

こころの病気のはなし-2

心の病はもはや特別ではなく、誰もがかかる可能性のある病気。もしもの時にとまどわないためにも、正しい知識が必要です。

この「こころの病気のはなし-2」は、ハートクリニック大船院長のおはなしをまとめたものです。

心の病の現状 ・・・ うつ病のリスクは15人に1人

「私は大丈夫」「うちの夫に限って」・・・。

心の病なんて自分には無縁と思いがちですが、案外身近にあるのも事実です。

厚生労働省によると、日本人約40人のうち1人が精神疾患の患者だといいます。 増加の原因ははっきり言えませんが、社会のストレス強まっているのか、今まで気の持ち方だと思われていた症状が心の病気だという認識が広まったためか。ただうつ病は今やありふれた病気で、15人に1人が一生に一度はかかるといわれているほどです。

女性患者が増えてきたことも背景にあると考えています。 今から20年近く前までの抗うつ剤は、血圧低下など副作用が強く、男性は耐えられても女性には積極的に処方できなかったのです。その後、副作用が少ない新しい抗うつ剤が開発されたことを機に女性の受診者が急激に増加。今は薬と休養で治せる病気になっています。当クリニックでは7対3ぐらいで女性の患者さんの方が多いです。

そもそも最近はクリニックや診療所が増え、大きな病院に行くのをためらっていた人の受診も目立ってきました。

薬を処方する必要のない軽症の人が、受診し相談したおかげで過労が原因だと意識できるようになり、仕事をセーブするだけで回復した例があります。

軽いうちに治療すれば治るのも早いのです。病院に行くほどではないと思っている人も、買い物ついでに近所の診療所に足を運んでみてください。

では、軽症でなくてもカウンセリングだけで回復できないでしょうか?

昔の薬のイメージを持つ50代以上の方は、特に抵抗感が強いようですね。薬で人格が変わってしまうのではないかという誤解もあるようです。

実は”心”でなく”脳”の病気。薬を上手に使って治す。

心の病は脳の働きのバランスが崩れた状態です。

心の病気の大半は、脳の機能障害ですから、薬で治すことが一番有効です。

カウンセリングは自分の心を把握したり、問題解決力を高められる点で効果的ですが、薬と併用するのが基本です。

脳では140億以上の神経細胞がお互いに連結して、運動指令や思考、感情などの信号を伝えています。病気になるとセロトニンなどの神経伝達物質が不足したり過剰になることで、信号が正しく伝わらなくなっていまいます。

骨折なら場所をすぐ特定できますね。でも脳は障害の部位を特定するのが非常に難しい。また欧米並みとはいきませんが、日本でも使える薬のバリエーションが増えてきています。量はできるだけ抑えるようにしていますが、効果を得るため数種類を組み合わせる工夫も私たち医師はしています。薬を飲んでいない状態が素の人格と言うのは誤解です。病気に支配されない本来の自分に戻すため、薬の助けが必要なのです。

 

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