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こころのはなし

No.1031〜1040

No. タイトル No. タイトル
No.1039 眠れないという主婦の悩み No.1040 精神的に脆い部下との接し方
No.1035 出産を控え精神的に不安定 No.1036 登校時になると頭痛や腹痛に(2)
No.1033 登校時になると頭痛や腹痛に No.1034 交通事故の後、気分が落ち込む
No.1031 酒に酔って暴力をふるう夫 No.1032 お父さん、過労で鬱にならないで

 

1040 精神的に脆い部下との接し方

「若い社員を叱ったところ、翌日から出社しなくなりました。後日、うつ病の診断書を提出し当分休職することに。同僚には『新型うつではないか』と言われ、今後の接し方に悩んでいます。」40歳・男性からの相談です。

「ミスが続いていたので叱ったが、特別強く叱ったつもりはなかった」というご相談者。いわゆる“新型うつ”だとしたら、部下と今後どのように接するべきか分からないと言います。

「仕事には行けないのに遊びに行く」など、若い人の行動を説明する「新型うつ」という言葉が知られるようになっています。しかし現在は確立されている観念ではなく、安易に使うことはできません。

ただ、この場合は「非定型うつ病」で十分に説明できると思います。「非定型うつ病」はもともと若い人に多く、依存や他責的傾向が強いのが特徴です。ミスの原因を周囲のせいにしがちな一方で、対人関係に過大に反応し、引きこもる傾向があります。 またもともと「うつ病」が背景にあり、叱られたことがきっかけで限界を超えたのかもしれません。

いずれにしてもそのまま復職した場合、再発の可能性が十分あります。復職前に叱った際のやりとりを検討し、本人がどのように受け止めたのか聞き出しましょう。誤解であることを上手く伝えれば、関係の強化にもつながると思います。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/04/05

1039 眠れないという主婦の悩み

なかなか眠れないと悩む主婦の方から相談を受けました。

寝付きが悪いのは、睡眠障害や病気を心配し受診される方が少なくありませんが、眠りに関する誤解も多いようです。

人の脳は主な活動終了後、眠りに入るためのクールダウンの時間が3〜4時間必要だと言われています。主婦の生活サイクルを考えるとご主人や塾帰りの子どもを待ち、家事を終えるのが11時なら、眠れるのは午前2〜3時。朝6時に起床するので、すぐに寝たいといっても脳の仕組みが無理なのです。午前中か日中昼寝をして睡眠を補いましょう。

出産可能な年齢の女性の9割は、すぐ起きられるよう夜の眠りが浅いのが自然な状態です。50代になると眠りの質が劣化し、加齢により更に眠りは浅くなります。

まずは眠りを理解し生活サイクルを見直してみましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/04/04

1038 緊張すると”どもる”

吃音症(どもり)についてお話ししましょう。

吃音症とは、同じ発音を繰り返したり、言葉がつかえて出てこないなどの言語障害です。脳腫瘍(しゅよう)などの脳の障害や耳鼻科的な問題などさまざまな原因が考えられます。身体的な異常がない場合、ストレスや精神疾患が背景にある場合も。

では、どのような精神疾患が考えられるのでしょうか。

主なものは社交不安障害やてんかん性障害(ヒステリー)などです。社交不安障害の吃音症は30代以上の男性にも多く、プレゼンや電話など周囲に見られていると緊張してどもったり、自律神経症状が出ることもあります。

気になる場合は早めに医師に相談を。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/29

1037 独り言の増えた夫が心配

「最近、夫の独り言が増えていて心配です。ストレスが溜まっているのではないかと思いますが、家族としてどう接したらよいでしょうか」42歳・女性からの相談です。

ご相談者のご主人は45歳。最近、トイレに入っている時や入浴中、顔を洗っている時などに頻繁に独り言を言うようになりました。それも「バカ」や「畜生」といった汚い言葉が聞こえてくるそうです。ちょうど会社で責任あるポジションについたこともあり、ストレスが影響しているのでないかと家族は心配しているそうです。

抑制が利かないまま大きな声で独り言を言っている場合などは、統合失調症などの心の病気の可能性があります。しかしこうした症状は、若いうちから現れることがほとんどです。 ご主人の場合は腹立たしいことがあり、その気持ちを収めようと起こっている独り言だと考えられますので、心の病気などの心配はいらないと思います。

家族としては何があったのか、聞き出したいと思いますが、かえって心を閉ざしてしまうことがあります。まずはそっとしてあげる方がよいでしょう。外で嫌な思いをしているなら、家が温かく癒しの場所となるようにしてあげて下さい。時が経てば自然と解決していくと思います。

それでもご主人の言動に不安を感じる場合は、専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/29

1036 登校時になると頭痛や腹痛に(2)

この記事はこちらからの続きです。

「子どもが登校時になると頭痛や腹痛、吐き気などを訴える」これらの原因や対応をお話しする2回目です。

原因として考えられるのは、体に特に原因がないなら、ほかに心理的な原因も考えられます。例えば、授業についていけないということが分かった場合、授業と子どもの理解の仕方のパターンが合っていないということもあります。1回聞けば分かる子もいれば、自分で問題を解いたり物を作ってみることで理解する子もいるからです。そのほか、何らかの障害や疾患(知的障害・発達障害・うつ病・双極性障害・統合失調症・不安障害など)の可能性もあります。

無理にでも登校させた方がよいのでしょうか。

「このまま不登校になるのでは」という心配があるかもしれませんが、無理に登校させるよりも、背景にある原因を探ることが大切です。

対応については、原因が分かった上で、症状がごく軽い場合に対策を立てながら登校させる場合はありますが、何も分からない状態で登校し、悪化させるのは避けたいところです。 押すか引くかの判断も含めて、心療内科などで相談しながら対応していくのがよいでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/27

1035 出産を控え精神的に不安定

「第一子を妊娠中で現在8カ月になります。少し前から精神的に不安定な状態が続いています。友人は『マタニティブルーだからそのうち収まるよ』と言いますが、お腹の子どもへの影響も心配です。」26歳・女性からの相談です。

ご相談者は2カ月ほど前から、ちょっとしたことで涙が出たり、イライラしてモノに当たるような状態が続いているそうです。

まず「マタニティブルー」は出産後数日の抑うつ状態を言いますから、妊娠中のご相談者には当てはまらないと思います。 妊婦さんは精神的に落ち着かない日々が続くため、なんでも妊娠のせいとされ、うつ病や不安障害などの精神疾患が見逃されがちになります。ご相談者も2カ月ほど現在の状態が続いているということですから、少し心配です。

出産は誰にとっても負担が大きく、またホルモンのバランスなども崩れやすくなりますので、出産前には軽かった精神疾患が出産を機に重篤になることも考えられます。 現在8か月ということで、お腹の赤ちゃんは比較的安定していると思われますので、心配しすぎることはないと思います。

出産後に悪化する場合もありますので、放置するのではなく、婦人科に行った際に相談してみて下さい。場合によっては心療内科など専門科を受診してもよいでしょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/21

1034 交通事故の後、気分が落ち込む

「半年ほど前に交通事故にあいました。怪我はほぼ完治したのに、事故後に気分が落ち込みやる気が出ない状態が続いています。」40歳・男性からの相談です。

ご相談者は、青信号の歩道を横断中に信号を無視して交差点に進入してきた自動車と接触し、足の骨を折る怪我をしました。

病院に通って怪我そのものは治ったのに、意欲が湧かない状態が続き「だんだん仕事にも影響が出ている。やる気を取り戻す方法が知りたい」とおっしゃいます。 怪我は体だけではなく、心にも大きな負担を強いることがあります。外傷後に精神疾患が発生するケースも多く、心臓病など大きな外科手術を受けた人のうち、約4〜5分の1がうつ病を発症したという調査もあるほどです。

ご相談者の場合も事故後1〜2カ月ならともかく、半年が経過していますので、心の病気にかかっている可能性が高く心配な状態だと言えます。

まずはどういった状態なのかを調べる必要があるでしょう。「夜眠れない」または「眠りが浅い」「仕事中に集中力が続かずミスが多い」などの場合はうつ病や双極性障害の抑うつ状態の可能性があります。

このまま放置すると、症状が慢性化、深刻化する可能性もあります。早めに心療内科や精神科と言った専門家にご相談下さい。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/15

1033 登校時になると頭痛や腹痛に(1)

「子どもが登校時になると頭痛や腹痛をうったえる」といったことの原因や対応などを2回にわたりお話ししましょう。

内科などを受診して体に異常がない場合はどうでしょうか。 子どもは自分の気持ちや心の状態を把握したり、言葉で表現することが難しいことが多く、体に症状として現れることがあります。つまり、頭痛や腹痛はSOSのサイン。 身体に特に原因がないのに症状が続くなら、ほかに心理的な原因などがあると考えます。 原因として考えられることはどんなことでしょうか。

中には仮病である場合もありますが、それでも理由があるはず。学校での様子、先生やクラスとの関係、学習面などに問題がないか見直してみましょう。いじめがあったり、授業についていけないということがあるかもしれません。

原因に対する対応は、ある程度原因が特定されたら心療内科などで相談を。例えば授業についていけない場合にも、背景にさまざまな原因がひそんでいます。「以前は理解できていた」「授業に集中できない」「疲れやすい」「話そのものが難しくて理解できない」などでそれぞれ対応が異なります。しっかり原因をつめ、それに適した対応が必要です。

この記事はこちらに続きます。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/08

1032 お父さん、過労で鬱にならないで

お父さんが仕事が忙しく、過労のあまり鬱病に。そういう方は真面目で優秀で「こうした方がいいはずだ」と自分で仕事を増やしてしまいます。冷静に見回してみると、同僚は時にはさっと退社してリフレッシュしていませんか。残業が多いと人件費がかさんで会社にはマイナスですし、疲れが溜まればミスも出やすくなります。

そうして仕事がうまくいかなくなったとき、鬱が襲いかかってきます。「働き過ぎ」と家族が言っても「やらなばならない」と思っていると、そうは考えられません。家族と過ごすことが少ないので、お父さんは家でも孤立してしまいがち。家族は最後の心のよりどころ。鬱から身を守るために、少しでも子どもと過ごせるようにしてみたり、日頃から「独りじゃない」と感じられる温かい時間を持ちましょう。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/07

1031 酒に酔って暴力をふるう夫

「夫が酒に酔って暴れたり暴力をふるうようになりました。離婚も考えていますが、子どもへの影響も心配です。」35歳・女性からの相談です。

ご相談者夫婦は結婚10年目。8歳のお嬢さんもいます。ご主人は1年ほど前から、お酒を飲んでは暴れて物を壊したりご相談者に暴力を振るうようになったそうです。 最近、離婚についての話し合いも始まりましたが、「何がよい選択なのか分からずに悩んでいる」とおっしゃいます。

離婚の判断は、最終的にはご夫婦の価値観の問題です。ただご主人の場合、アルコール依存症が疑われる症状があることが心配です。

もしビール1、2杯の量で暴れたりする場合は、複雑酩酊や病的酩酊と呼ばれる、アルコールに対する過剰な反応が現れている可能性があります。

またご主人がお酒を飲むようになったきっかけは、リストラを受け、職場が変わったことだと言います。上司と折り合えなかったり、仕事がなかなか覚えられないなど、新しい職場への適応がうまくいかず、それがきっかけとなってうつ病や双極性障害といった心の病気が現れていることも考えられます。

アルコール依存症や心の病気は、適切な処置をすれば症状が改善する可能性があります。まずは専門家にご相談下さい。離婚するかどうか、判断するのはその後でもよいかもしれません。

ハートクリニック院長 浅井逸郎 14/03/08

 

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